日経新春杯予想｜当たる予想会社｜過去5年のデータ

＜日経新春杯：追い切り＞

　３連勝中のシュヴァルグラン（牡４、友道）が覚醒の時を迎えた。日経新春杯（Ｇ２、芝２４００メートル、１７日＝京都）に向けて１４日、Ｃウッドでアドマイヤイバマ（古馬１０００万）をかわすと、ハミを掛け直されて右ムチ１発。余力を残したまま、３馬身半の先着を果たした。時計自体は６ハロン８３秒３－１３秒６と目立たないが、友道師は「先週までしっかりやってるから、反応を見る程度。放牧に出して急仕上げだった前走より良くなっている」と上積みを見込む。新年早くも７勝を挙げてリーディング首位のルメール騎手も同意見だ。６日の追い切りにまたがり「前回よりいい」と好感触を伝えている。

　“脚腰”の充実が、素質を開花させた。Ｇ１・２勝馬ヴィルシーナの半弟。京都２歳Ｓで３着に入るなど、早くから将来を嘱望されていた。トレーナーは「トモがしっかりしてきて、ゲートの出も良くなったから、いい位置が取れる。体もひと回りぐらい大きくなった」と目を細める。５４キロのハンデも文句なしだ。

　姉は４歳春のヴィクトリアＭで悲願のＧ１初制覇を果たした。弟にも天皇賞・春に挑むプランがある。元大リーガー・佐々木主浩オーナーの命名は、フランス語で「偉大な馬」。今年こそ、馬名通りの活躍を見せる時だ。【太田尚樹】